ファイルとは
Linuxにおけるファイルとは何でしょうか?
ファイルはデータを保存しておく場所
ファイルには、テキストデータやバイナリデータなどのデータを保存しておくことができます。
# テキストデータ example.txt http.conf # 画像や音声や動画などのバイナリデータ image.png image.jpg music.mp3 movie.mpg
ファイルは、ハードディスクと呼ばれる保存領域に、データを保存しておくための優れた仕組みです。
ユーザーは、ハードディスクのことを考えなくとも、ファイルを意識するだけで、データをハードディスクに保存することができます。
これは、Linuxだけではなく、Windowsのファイルにおいても同じです。
パスとは
Linuxにおけるファイル名は、パスを使って表現されます。パスは、ファイルがある場所を示します。パスには、絶対パスと相対パスがあります。
絶対パス
先頭が「/」で始まっているパスを絶対パスと呼ます。絶対パスは、Linuxのルートディレクトリ「/」から見た、ファイルの場所を一意的に表現します。
# 絶対パス /home/kimoto/foo.txt /var/log/httpd.log /usr/local/myapp/myapp.conf
Linuxにおけるパスの区切り文字は、スラッシュ「/」です。Windowsにおけては、バックスラッシュ(円マーク)「\」です。この点がWindowsとは異なるということに注意してください。
相対パス
先頭が「/」で始まっていないパスを相対パスと呼ます。相対パスは、カレントディレクトリから見た、相対的なファイルの場所を表現します。
# 相対パス foo.txt labo/bar.txt
カレントディレクトリが
/home/kimoto
の場合は
foo.txt
は
/home/kimoto/foo.txt
を表現します。
ディレクトリもファイルの一種
Linuxでは、ディレクトリも特別なファイルの一つとして扱われることに注意しましょう。ディレクトリとは、ファイルを階層的に表現する方法で、Windowsにおけるフォルダに該当します。
Linuxでファイルといった場合は、文脈によって、ディレクトリも含んだファイルか、テキストデータやバイナリデータを含んだ通常のファイルの両方を指すことがあるので注意しましょう。
たとえば「ファイル一覧」が見れますといった場合は、文脈によっては「ディレクトリなどの特別なファイルも含んだファイル一覧」という意味になります。
ディレクトリの中には、その階層の一つ下に存在するファイル名が、記述されています。
foo.txt test bar.png
これはlsコマンドを使って確認することができます。
ls /home/kimoto