mvコマンド - ファイル名を変更する
mvコマンドを使用すると、ファイル名を変更することができます。元のファイル名が、新しいファイル名に変更されます。mvの名前はmoveに由来しています。
mv 元のファイル名 新しいファイル名
mvコマンドでファイル名変更を行うサンプルです。foo.txtというファイル名が、bar.txtに変更されます。
mv foo.txt bar.txt
ディレクトリ名を変更する
mvコマンドは、ディレクトリ名の変更にも利用することができます。Linuxでは、ファイル名とディレクトリ名は、同じ扱いです。ディレクトリというのは、Windowsでいうフォルダのことです。
mv 元のディレクトリ名 新しいディレクトリ名
ディレクトリ名の変更行うサンプルです。dir1というディレクトリ名がdir2というディレクトリ名に変更されます。
mv dir1 dir2
ファイルの場所を移動する
mvコマンドは、ファイルの場所を移動するのにも利用することができます。
ホームディレクトリのlaboというディレクトリの中にあるfoo.txtを、ホームディレクトリのtestというディレクトリに移動してみましょう。「~」はホームディレクトリのパスを表します。
mv ~/labo/foo.txt ~/test/foo.txt
上記のように、ファイルを移動するときにもmvコマンドは使用します。
ファイルを移動したいときは、末尾のファイル名だけを省略することもできます。末尾にスラッシュが付いていることに注意してください。
# 上の操作のシンタックシュガー mv ~/labo/foo.txt ~/test/
ディレクトリの場所を移動したいときも同じように行うことができます。
mv ~/labo/dir1 ~/test/dir1
または
# 上の操作のシンタックシュガー mv ~/labo/dir1 ~/test/
ヘルプを表示する --helpオプション
ヘルプを表示するには「--help」オプションを使用します。
mv --help
ヘルプが表示されます。
Usage: mv [OPTION]... [-T] SOURCE DEST or: mv [OPTION]... SOURCE... DIRECTORY or: mv [OPTION]... -t DIRECTORY SOURCE... Rename SOURCE to DEST, or move SOURCE(s) to DIRECTORY. Mandatory arguments to long options are mandatory for short options too. --backup[=CONTROL] make a backup of each existing destination file -b like --backup but does not accept an argument -f, --force do not prompt before overwriting -i, --interactive prompt before overwrite --strip-trailing-slashes remove any trailing slashes from each SOURCE argument -S, --suffix=SUFFIX override the usual backup suffix -t, --target-directory=DIRECTORY move all SOURCE arguments into DIRECTORY -T, --no-target-directory treat DEST as a normal file -u, --update move only when the SOURCE file is newer than the destination file or when the destination file is missing -v, --verbose explain what is being done --help display this help and exit --version output version information and exit