Linuxの基本的なコマンドを覚えよう その3

 さてもう少し必要なコマンドを覚えていきましょうね。今回で終わるかなぁ。

ファイルの削除 rm

 ファイルを削除するにはrmを使用します。

rm ファイル名

 ファイルの削除の確認なしに削除するにはfオプションが利用できます。」

rm -f ファイル名

 rmは注意して使ってください。rmコマンドで、ファイルを削除するときは、非常に神経質になってください。大切なファイルを削除すると元に戻すことができません。安易な気持ちで打たないほうがよく、3回くらいは確認して、ドキドキしながらやったほうがいいと思います。

ディレクトりの作成 mkdir

 ディレクトリを作成するにはmkdirを使用します。

mkdir dir1

複数階層のディレクトリの作成

 複数階層のディレクトリを一度に作成するのにpオプションを使うことができます。

mkdir -p dir1/dir2

ディレクトリの削除 rmdir

 ディレクトリを削除するにはrmdirを使用します。

rmdir ディレクトリ名

 ディレクトリが空のときだけrmdirは成功します。

 ディレクトリの中身も含めて、削除するにはrmコマンドのrオプションを使用します。

rm -r ディレクトリ名

 削除するかの問い合わせをなしに削除するにはfオプションを組み合わせて使います。

rm -rf ディレクトリ名

 これも非常に慎重に行ってください。ディレクトリの中身が丸ごときえることになるので、システム管理者にとっては、覚悟して打つ必要のあるコマンドです。

システムをシャットダウンする shutdown

 システムをシャットダウンするにはshutdownを使います。

shutdown -h now

 -hオプションはシステムをシャットダウンするためのオプションです。nowを指定すると、すぐにシャットダウンが始まります。

システムを再起動する reboot

 システムを再起動するにはrebootコマンドを使用します。

reboot

日付を表示する

 日付を表示するにはdataコマンドを使用します。

date

 1秒ごとに時刻を表示したい場合は次のように書くことができます。

while true
do
date
sleep 1
done

 ctrl + c で止めることができます。sleepは、何もしないで指定された秒数だけ待つコマンドです。whileはシェルの構文で繰り返しを記述することができます。

ファイルを圧縮する gzip

 圧縮というのは、ファイルのサイズを小さくするための操作のことです。圧縮を行うにはgzipコマンドを使用します。

gzip ファイル名

 圧縮されたファイルの末尾には.gzという拡張子がつきます。

 たとえばdevelopment.logを圧縮すればdevelopment.log.gzになります。

圧縮されたファイルを解凍する gunzip

 圧縮されたファイルを元に戻すにはgunzipを使用します。

gunzip アッシュされたファイル

ディレクトリをアーカイブ化する tar

 アーカイブ化というのは、ディレクトリに含まれる複数のファイルをひとつのファイルに固めることです。tarコマンドを使用します。

tar fc アーカイブ名 ディレクトリ名 

 fは対象がディレクトリの場合に使用する必要があります。cはアーカイブ化するときに指定する必要があります。アーカイブ名は普通は「ディレクト名.tar」を指定します。

 以下はサンプルです。

tar cf dir1.tar dir1

 gzipによる圧縮も一度にできます。その場合はzオプションを指定します。

tar cfz dir1.tar.gz dir1

アーカイブを展開する

 アーカイブを展開するにはxオプションを使用します。

tar xf アーカイブ名

 以下ははサンプルです。

tar xf dir1.tar

 アーカイブ化された後にgzipで圧縮されているファイルはzオプションを同時に指定することで、ディレクトリの状態まで展開することができます。

tar xfz dir1.tar.gz

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